コルト トルーパー / Colt Trooper 【回転式拳銃】

コルト トルーパー 1st Model
モデル全長重量口径装弾数製造国
.357MAG.357Magnum6アメリカ
Mk-III.357Magnum
.22Magnum
Mk-V.357Magnum

 コルト社が1953年に開発した、同社初の357マグナムリボルバー
 当初『.357MAG』の名で発売されたが、直後に同じ357マグナムの傑作リボルバー・パイソンが登場したことで、やや影の薄い存在となってしまった。それでも、1961年からは『トルーパー』(州警察官)と名を変え製造が続けられていた。

 1969年には改良が加えられて『トルーパー Mk-III』となり、同社のローマンと共に1983年まで製造された。外見ではソリッドリブと、SW M19のようなバレルシュラウドを持つのが特徴で、内部ではローマンと同じく、新型のトリガーメカニズムとセフティ コネクターが組み込まれている。
 Mk-IIIのバリエーションとして、.22マグナムを使用するモデルもある。また、当時登場間もないレーザーサイトを装備したモデルも一時発売されていた。
 新機構を搭載したトルーパーと精度の高いパイソンのバレルを組み合わせた"Troopon"といったカスタムモデルも存在する。

 1982年には更に改良が加えられた『トルーパー Mk-V』が登場。同社のパイソンのようなベンチレイテッドリブを装備し、トリガーメカニズムの改良によってダブルアクションが多少スムーズになっている。しかし、4年後の1986年には製造中止となってしまい、キングコブラへと交替する。
 Mk-Vのバリエーションとして、廉価版(銃表面のバフ磨き鏡面仕上げを省略)の『ピースキーパー』が存在する。また、パイソン ハンター風に8インチバレルとスコープを装備した『ホワイトテイラー(Whitetailer)』というモデルもあった。
 上記の"Troopon"と同様の組み合わせで、Mk-Vのフレームにパイソンのバレルを組んだ『ボア』も限定発売されている(4インチ、6インチモデルがそれぞれ600挺ずつ)。

 余談だが、なぜモデル名の数字が『Mk-III』からいきなり『V』に飛んでいるのか、理由は定かでない。一説には『Mk-IV』の商標が、既に他の商品(自動車のリンカーン マーク4?)に押さえられてしまっていたからだと言われている。

作品名ジャンル使用者備考
LAWMAN項目参照
快傑ライオン丸特撮ジェンマ
ゲッタウェイ映画ルディ・バトラー6インチ
後半で使用
ギャング4インチ
合法都市漫画レジャナーヤ・カラレーヴァ
ダーティハリー項目参照
太陽にほえろ!項目参照
特捜刑事マイアミヴァイス項目参照
パトカー・アダム30TVドラマT・J・フッカーMk-III4インチ
バトル・ロワイアル項目参照
ブラックライト項目参照
マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ漫画フィリピンの警官
遊星からの物体X項目参照
ワイルダネス項目参照
ワイルド7項目参照

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 53年に投入されたのは.38スペシャルまでを使用できるEフレームのモデル。その時点では.357を撃てるコルトリボルバーはハイエンドモデルとなるIフレームの「コルト357」(見た目はトルーパーそっくり)だった。55年に新たなハイエンドとなるパイソンが投入されるとコルト357がトルーパーの名を引き継いでEフレームのトルーパーは廃止。なので初代から数えるとトルーパーはコルト史上唯一の「4つのフレーム(E・I・J・V)で生産されたモデル」となる。 -- 敗北主義者? 2023-08-10 (木) 20:24:38
  • メトロポリタンは.357を必要としないPD向けに生産された.38spl専用モデル。LAPDに一部採用されたと言われ、バレル長は2インチではなく4インチのみが生産されたとされている。 -- 敗北主義者? 2023-08-10 (木) 20:28:13
  • 項目のバキ外伝ですが二文字目が「き」なのにバトル・ロワイヤルとブラックライトの間に記載されています。 -- 2024-03-05 (火) 10:07:42
  • 修正しておきました。 -- 2024-03-05 (火) 10:34:37
  • ↑ありがとうございます。 -- 2024-03-05 (火) 18:33:51
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