S&W M37はS&W社の代表的スナブノーズリボルバー"M36 チーフススペシャル"のバリエーション・モデルである。オールスチール製のM36に対してM37はフレームをアルミ製にする事によって大幅な軽量化を図っており、耐久性を考慮してバレルとシリンダーのみをスチール製としている。グリップはアンクルマイクス製のラバーグリップが標準装備され、全体的に美しいフォルムとなった。勿論、装弾数はM36同様5発となっている。このM37は1960年に制式採用されて以来、40年以上経過したニューナンブM60に代わる日本警察の警察官用拳銃として採用された。採用に際し、M37にはフレーム下部にランヤードリングが追加され、フレーム左側面に管理保管用と思われる7桁のシリアルナンバーが打刻されている。但し、S&Wのカタログには日本警察仕様のm37は掲載されていない上にその発注を受けたとの情報も無い。この事から、ランヤードリングとシリアルナンバーはM37
の輸入やメンテナンスを担当しているミネベア(旧新中央工業)において独自に追加されたものと推測される。M37はニユーナンブ M60に代わる制式拳銃として順次装備の交代が行われており、その扱いの良さは警察官の間でも概ね好評だと言われている