#author("2020-09-28T12:02:29+09:00","default:user","user")
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*US M1918 “BAR” 【軽機関銃】[#o87c5031]
#ref(BAR.jpg,center,nolink,M1918A2)
|モデル|全長|バレル長|重量|口径|装弾数|発射速度|発射形式|製造国|h
|~M1918|1194mm|24インチ|8.85kg|[[.30-06>口径#RifleAmmo]]|20|600発/分|S/F|アメリカ|
|~M1918A2|1194mm|24インチ|8.83kg|[[.30-06>口径#RifleAmmo]]|20|350発/分&br;550発/分|F|~|
|~モニター(R 80)|-|18インチ|7.34 kg|[[.30-06>口径#RifleAmmo]]|20|500発/分|S/F|~|
|~H.C.A.R.|971mm&br;1073mm|16インチ&br;20インチ|5.3kg&br;5.6kg|[[.30-06>口径]]|20/30|600発/分|S/F|~|
|~wz.1928|1194mm|24.1インチ|8.85kg|[[7.92×57mm>口径#RifleAmmo]]|20|600発/分|S/F|ポーランド|

 [[ジョン・ブローニング>ジョン・モーゼス・ブローニング]]が第一次世界大戦中に開発した[[軽機関銃]]。愛称のBAR(ビーエーアール、またはバー)は『Browning Automatic Rifle:ブローニング[[自動小銃]]』の略。
 [[機関銃]]といえば通常据え付けて複数人で使用する[[重機関銃]]のことであった第一次大戦当時、個人携行可能で分隊の機動力を損なうことなく即座に制圧射撃が行える軽便さは画期的で、俗に「ウォーキングファイア」と呼ばれたBARは、のちの[[分隊支援火器>SAW]]の走りであった。総弾数5発程度の[[ボルトアクション]]式[[小銃]]が主力歩兵銃が一般的だった両大戦において、着脱式の20連発[[マガジン]]を有し、個人で扱える程度には軽量で[[フルオート]]射撃が可能なBARは制圧力に優れ重宝された。それだけに脅威を排除しようとBARの射手は真っ先に狙われたが、それ故に男の度胸を見せる『誇りある職種』と認識され、兵士の間では人気銃だったと云う。
 [[機関銃]]といえば通常据え付けて複数人で使用する[[重機関銃]]のことであった第一次大戦当時、個人携行可能で分隊の機動力を損なうことなく即座に制圧射撃が行える軽便さは画期的で、俗に「ウォーキングファイア」と呼ばれたBARは、のちの[[分隊支援火器>SAW]]の走りであった。総弾数5発程度の[[ボルトアクション]]式[[小銃]]が一般的な主力歩兵銃だった両大戦において、着脱式の20連発[[マガジン]]を有し、個人で扱える程度には軽量で[[フルオート]]射撃が可能なBARは、制圧力に優れ重宝された。それだけに脅威を排除しようとBARの射手は真っ先に狙われたが、それ故に男の度胸を見せる『誇りある職種』と認識され、兵士の間では人気銃だったと云う。

 当初、BMR(Browning Machine Rifle)の名称でテストされていた本銃は、1917年に「BAR M1918(制式名称 Rifle, Caliber .30, Automatic, Browning, M1918)」として制式採用され、[[コルト]]社と[[ウィンチェスター]]社、それにマーリン・ロックウェル社で合わせておよそ10万挺が製造された。製造に際しては、改修作業が並行して行われたり施設を新たに準備したりなど、生産体制が整うのに時間を要したことから、完成した約25,000挺のM1918が前線に送られた頃には、第一次世界大戦は終戦も間際であった。とはいえ、大戦の転機となったムーズ=アルコンヌ攻勢では、BARを装備した部隊が投入されて戦果を上げている。
 1931年には、ブローニングからパテントを譲渡されたコルト社により、「モニター」の名称で市販された。バイポッドを廃して、バレルは18インチまで短小化し、マズルには大型の[[カッツコンペンセイター>コンペンセイター]]が追加され、ピストルグリップはストックから分かたれた独立型に変更されている。また、コルト特有のミラーフィニッシュが施され非常に美麗であり、現在では保存状態の良い個体は非常に高値で取引されている。
 このモデルは、世界恐慌の折、非常に高価でもあったことからアメリカ国内での売り上げは芳しくなかったが、同時期の[[トンプソン短機関銃>短機関銃/オートオードナンス トンプソン]]同様、当時のギャングたちには大いに受け、悪名をとどろかせている。なお特に有名なボニー&クライドが使用していた[[ソードオフ]]モデルはモニターではなく、州兵器庫から弾薬と共に強奪した軍用M1918の改造品であった。
 1926年に設計者のジョン・ブローニング氏が死去した後も改良が重ねられ、1937年には[[バイポッド]]と跳ね上げ式のバットプレートを追加したM1918A1、1938年にはレートリデューサーの追加などの改良が施されたM1918A2が開発され、アメリカ軍に制式採用されている。1945年以降にはこれに運搬用ハンドルも追加された。

 その他にも多くのライセンス生産モデルが作られ、アメリカ国外ではベルギー・ポーランド・スウェーデンなどで生産され第二次世界大戦まで使用された。特にベルギーの[[FN>ファブリク ナショナル]]社製FN-Dモデルはクイックチェンジバレル機能などが加えられた最も改良の進んだものだった。戦後はNATO標準の[[7.62x51mm弾>口径]]に対応し[[FAL>FN FAL]]マガジンから給弾可能な改良モデルも運用されていた。

 しかし登場が第一次大戦末期という、黎明期の軽機関銃であったBARは、第二次大戦では、ドイツの[[MG34>ラインメタル/マウザー MG34]]と[[MG42>グロスフス MG42]]という、ベルト給弾とクイックチェンジバレルを有し、重機関銃並みの持続射撃が可能な軽機関銃の登場によって、旧式化することとなった。戦後、これらドイツの軽機関銃技術が西側諸国に流入すると、アメリカではその技術を使った[[M60>サコー M60]]などのベルト給弾式の軽機関銃が主流となり、BARは退役することとなった。ただ、特殊部隊では、ベトナム戦争初期にはBARを使用しているケースもあった。これは当時導入された[[M14>スプリングフィールド M14]]にはフルオート射撃の制御に難があり、導入当初の[[M16>コルト AR15]]には信頼性に難があり、より取り回しの良い信頼性の高いフルオート火器として扱われたため。

 民間市場においては他のアメリカ軍の第二次世界大戦の銃火器同様人気があり、今でも一定の需要が存在する。
 2013年にはオハイオ・オードナンス・ワーク(OOW)社から「H.C.A.R(Heavy Counter Assault Rifle)」近代改修化モデルが発表されている。現代の技術で強化・軽量化された材質によってバレルやガスシステムを大幅に短縮し、AR-15タイプのテレスコピックストック、[[レイルマウント>ピカティニーレール]]、調節式ガスレギュレーターなどが備えられており、バレルもクロームラインで耐久性を増し、[[サプレッサー>減音器]]に対応する仕様である。また、湾曲した30連のマガジンも用意されている。

 なお設計者ジョン・ブローニングの長男ヴァル・ブローニング氏は実際に第一次世界大戦中、兵役においてこの銃を使用しており、後のFN社のライセンス生産モデルの改良にこの経験は役立ったという。
 一方、現代ではブローニングアームズ社からはBARの名を持つ狩猟用[[セミオートマチックライフル>自動小銃]]が販売されているが、これは後年''ジョン・ブローニング氏の孫''にあたるブルース・ブローニング氏が設計した民間向けライフルで、機構的な共通点はない。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[Battlefield V]]|−|−|項目参照|
|[[L.A. ギャング ストーリー]]|−|−|項目参照|
|[[アヴァロン 灰色の貴婦人>アヴァロン#greylady]]|−|−|項目参照|
|青の祓魔師|アニメ|祓魔師|第22話&br;ゴブリン退治にて使用|
|[[青春×機関銃]]|−|−|項目参照|
|[[硫黄島からの手紙]]|−|−|項目参照|
|[[ウインドトーカーズ]]|−|−|項目参照|
|[[ウルヴァリン:X-MEN ZERO]]|−|−|項目参照|
|エンパイアーズ|ゲーム|ティム・オライリー|−|
|[[オペレーションG.G.]]|−|−|項目参照|
|[[キャプテン・アメリカ]]|−|−|項目参照|
|[[キングコング]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ2]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ2: ビッグ レッド ワン]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ3]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ ファイネスト アワー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: ワールド アット ウォー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ ワールドウォーII]]|−|−|項目参照|
|コンバット!|TVドラマ|カービー|−|
|[[ザ・パシフィック]]|−|−|項目参照|
|[[ザ・ユニット 米軍極秘部隊]]|−|−|項目参照|
|[[猿の惑星]]|−|−|項目参照|
|[[ジオブリーダーズ]]|−|−|項目参照|
|[[地獄の黙示録]]|−|−|項目参照|
|[[シン・レッド・ライン]]|−|−|項目参照|
|[[ストライクウィッチーズ]]|−|−|項目参照|
|[[砂ぼうず]]|−|−|項目参照|
|[[スワガー・サーガ]]|−|−|項目参照|
|[[戦略大作戦]]|−|−|項目参照|
|[[ソードアート・オンライン]]|−|−|項目参照|
|[[ダイ・ハード]]|−|−|項目参照|
|地球最後の男オメガマン|映画|ロバート・ネビル|[[スコープ]]及び[[暗視装置]]付|
|地球防衛軍|映画|防衛隊歩兵|−|
|[[父親たちの星条旗>父親達の星条旗]]|−|−|項目参照|
|[[沈黙の陰謀>沈黙シリーズ]]|−|−|項目参照|
|ディーふらぐ!|アニメ|柴崎 芦花|OPで使用&br;エアガン?|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|[[パール・ハーバー]]|−|−|項目参照|
|[[鋼の錬金術師]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 1]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド1942]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド ハードライン]]|−|−|項目参照|
|[[パブリック・エネミーズ]]|−|−|項目参照|
|[[バレットガールズ]]|−|−|項目参照|
|人狩り|小説|3人の略奪者|M1918A1|
|~|~|水野 雅之&br;三波|略奪者から奪った物|
|~|~|池山|水野と三波が略奪者から奪った物|
|[[フォールアウト]]|−|−|項目参照|
|[[フューリー]]|−|−|項目参照|
|[[プライベート・ソルジャー]]|−|−|項目参照|
|[[プライベート・ライアン]]|−|−|項目参照|
|[[ブラザー イン アームズ]]|−|−|項目参照|
|[[ブラザーフッド]]|−|−|項目参照|
|[[ブラック・ラグーン>BLACK LAGOON]]|−|−|項目参照|
|ブレット・ザ・ウィザード|漫画|フィッツジェラルドの部下|第26話&br;M1918A1&br;[[スコープ]]付き|
|[[放課後アサルト×ガールズ]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照|
|[[ワイルド7]]|−|−|項目参照|
|[[ラストマン・スタンディング]]|−|−|項目参照|
|ランダウン|映画|ハッチャーの手下|−|
|[[ワイルド7]]|−|−|項目参照|
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