KBP RMB-93 / КБП РМБ-93 【散弾銃】

KBP RMB-93
モデル全長(伸長時)重量口径装弾数製造国
RMB-93657(914)mm2.6kg12ゲージ (2.75in シェル)
12ゲージ (3in シェル)
7
6
ロシア連邦
Rys-K657(879)mm2.6kg12ゲージ (2.75in シェル)7
Rys-F809(1049)mm2.2kg

 RMB-93は、ロシア連邦のKBP開発局によって1990年初頭に開発されたポンプアクションショットガンである。元々はロシア国内の法執行機関向けの近接戦闘用火器だったが、民間モデルの販売も行われている。

 RMB-93の最大の特徴は、従来とは逆のレイアウトでバレルの真上にマガジンチューブが配置されていることである(この点はトルベロ NS2000と似ている)。この設計によりレシーバー部分を大幅に簡略化できるので、銃そのものの小型・軽量化が可能となっている。また、マガジンチューブは発砲時の反動を抑えるバレルウェイトとしても機能する(メーカーによると、20〜35%の反動軽減効果があるという)。マガジンへのシェルの装填は上部のローディングカバーを開いて行う。
 ポンプアクションは、フォアエンドをバレルごと前後に操作する設計で、また他の多くの散弾銃が採用しているバックワード・フォワード方式ではなく、フォワード・バックワード方式となっている。具体的には、まずバレルを前方に操作すると、エキストラクターに掴まれた発砲済みのシェルが銃身内から引き出されて真下に排莢されると共に、マガジンから新しいシェルが下りてくる。次にバレルを後方に戻すことでシェルが銃身後尾に装填され、発砲準備が完了となる。また、これらにより利き手を選ばないアンビデザインともなっている。

 フォアエンドとグリップはポリマー製。金属製の折り畳み式ストックを備えているが、折り畳み時はストックがローディングカバーを塞ぎ、シェルの装填は行えない設計となっている。

 民間モデルはRys(オオヤマネコの意)シリーズと呼ばれ、銃身長・ストック(ライフルストック、サムホールストック、折り畳み式ストック)・材質(木製、ポリマー製)の違いで複数のバリエーションが存在する。
 また民間モデルには、トリガー・ディスコネクターとトリガーロック機能(ストック折り畳み時にトリガーを固定する)が備わっている。

 KBPは、のちに同様の設計のポンプアクショングレネードランチャーであるGM-94を開発している。


このページの画像はKBP Instrument Design Bureauから転載しています。
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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • ストックがバレルに向かって折り畳むのはスパスみたいですね。というか折り畳んだ状態では装填出来ないというのは何か不便そうに感じますな。 -- 2016-06-11 (土) 08:34:27
  • ロシアの幼年軍事学校の生徒が構えてる画像見つけたんですが
    意外と普及してるんですかね? -- 2017-08-17 (木) 09:12:20
  • 幼年軍事学校で使われていたというのは普及しているかどうかに何も関係ないと思いますが...
    記事通り民間モデルもある普通の製品です。 -- 2017-08-17 (木) 12:36:37
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Last-modified: 2020-02-28 (金) 22:28:49 (1511d)