#author("2023-10-02T09:02:54+09:00","default:user","user") #author("2024-02-24T19:12:41+09:00","default:user","user") *イジェメック MP-443 “グラッチ”/ ИМЗ MP-443 Грач(Grach) 【自動拳銃】[#l786af30] #ref(grach.jpg,center,nolink,MP-443) |モデル|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h |~MP-443“グラッチ”|198mm|950g|[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]|17/18((現行型))+1|ロシア| |~MP-446“ヴァイキング”|196mm|850g|[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]|10/17/18((現行型))+1|~| ロシア政府からの要請で、イジェフスクのイジェメック(イジェフスキー・メカニチェスキー・サボドの略。現バイカル社)が開発したロシア軍の新型制式[[拳銃]]。 「グラッチ」とは開発中の仮名称で、ミヤマガラスという烏の一種のこと。ロシア国内では[[マカロフ>USSR マカロフ]]などと同じく、設計者ウラジミール・アレクサンドロヴィッチ・ヤリギンの名から「ヤリギン拳銃 (PYa / Pistolet Yarygina;ピストレット ヤリギナ)」と呼ばれている。 冷戦終結後の[[旧ソ連>USSR]]の体制崩壊後、それまでのソ連軍に変わる新生ロシア軍は、従来の制式拳銃[[弾薬]]9mm×18を、既に世界的に供給されている[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]に変更した。これを用いた新たな制式拳銃として開発・設計されたのがこの銃である。 作動は[[トカレフ>USSR トカレフ]]以来のティルトバレルを用いた[[ショートリコイル]]へ回帰したが、閉鎖には[[シグ>自動拳銃/P220]]や[[グロック>グロック 17]]などに見られる排莢孔をチャンバーブロックと嚙合わせてロックする設計が採用された。撃発にはオーソドックスな[[コンベンショナル・ダブルアクション>ダブルアクション]]のトリガーを備え、[[マニュアルセイフティ>安全装置]]は[[デコック>デコッキング]]機能は無いものの、[[アンビ]]で[[コック>コッキング]]&ロックも可能だ。暴発を防ぐ[[AFPB]]も備え、材質も軽合金や新素材は用いず、スライド、グリップフレームともスチール製と、極めて堅実(保守的)な造り。[[マガジン]]容量が18発(初期型は17発)と、同クラスの拳銃と比べてやや多いのも特徴である。 一方、寒冷地ロシアらしい一工夫もある。一見すると[[ハンマーレス]]に見えるが、実はスライドの両サイドが後方に伸びて露出式[[ハンマー]]を覆っている((初期型では普通のスライドだった))。これはトカレフ以来の伝統で、分厚い防寒具の中から取り出す時でもハンマーが引っかからないようにするためだ。 また、先行する[[GSh-18>自動拳銃/KBP GSh-18]]同様、[[強装徹甲弾>アーマーピアシング弾]]であるロシア独自の7N31弾にも対応する。 #ref(MP446.jpg,right,around,nolink,MP-446) 2003年の採用決定後もロシア軍の財政的問題から普及は遅れ、連邦保安庁(FSB)、警察や内務省(MVD)の特殊部隊といった限定的な配備に留まっていた。しかし2010年代には全面的な供給が開始され、マカロフからの更新が進んでいる。 しかし、幾つか問題も報告されている。ティルトバレルの軸位置が前方寄りであることから、発砲時にティルトの開始が早く、命中精度に影響が出ていること。パーツの規格化が不徹底で、同じヤリギン同士でのマガジンや弾薬の共用に支障があること。などが挙げられている。 派生モデルのMP-446、通称「ヴァイキング」は、MP-443の兄弟銃で、強化ポリマー製の[[グリップ>銃把]]・フレームをもつ以外、構造はほとんど変わらない。ロシア軍の次期制式拳銃トライアルの最終段階でテストされたが、[[ポリマーフレーム]]の耐久性への不安からキャンセルされた。現在はMP-443の[[スポーターモデル]]という位置付けで、輸出や国内のセキュリティ機関向けに販売されているようだ。 こちらは近年のロシアにおけるシューティング競技の活発化から、より操作性を追及したヴァイキング-Mモデルなども登場している。 |登場作品|ジャンル|使用者|備考|h |[[DARKER THAN BLACK&br;-流星の双子->DARKER THAN BLACK]]|−|−|項目参照| |[[MAG]]|−|−|項目参照| |OBSOLETE|アニメ|カイラ|EP6| |OBSOLETE|アニメ|カイラ|EP6&br;MP-443| |[[PMC ザ・バンカー]]|−|−|項目参照| |[[SOCOM: U.S. Navy SEALs]]|−|−|項目参照| |[[アームド・アサルト]]|−|−|項目参照| |[[エスケープ フロム タルコフ]]|−|−|項目参照| |[[オペレーション:レッド・シー]]|−|−|項目参照| |[[ガールズ&パンツァープラウダ戦記>ガールズ&パンツァー#b99650c0]]|−|−|項目参照| |[[ゴースト・イン・ザ・シェル(実写版)>攻殻機動隊#r4b54544]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ: アドバンスド・ウォーフェア]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティ: ゴースト]]|−|−|項目参照| |ゴルゴタ|小説|暴力団組員|未使用| |[[スパイの歩き方]]|−|−|項目参照| |[[スプリンターセル]]|−|−|項目参照| |タイドライン・ブルー|アニメ|−|−| |[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド 2042]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド 3]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド 4]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド バッドカンパニー]]|−|−|項目参照| |[[バトルフィールド バッドカンパニー2]]|−|−|項目参照| |[[ファントム オブ インフェルノ]]|−|−|項目参照| |[[ブラック・ラグーン>BLACK LAGOON]]|−|−|項目参照| |ムシリョウシ|漫画|−|2巻の裏表紙で描かれていた| |[[メダル オブ オナー(2010年)]]|−|−|項目参照| |[[メダル オブ オナー ウォーファイター]]|−|−|項目参照| |[[ヤングガン・カルナバル]]|−|−|項目参照| #hr CENTER:このページの画像は[[Baikal>http://www.baikalinc.ru/]]から転載しています。 CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。 #hr ---- #pcomment