US XM312 【重機関銃】 †アメリカ軍のM2重機関銃の後継として、1980年代にスタートした米軍のOCSW(Objective Crew Served Weapon)プログラムのもと、同国のゼネラルダイナミクス社で開発されていた.50口径重機関銃。同じくゼネラルダイナミクス社が米陸軍TACOM(Tank-Automotive and Armaments Command)向けに進めていたSAMP(Small Arms Master Plan)プログラムの一環として、M2重機関銃とMK.19自動式擲弾発射器を統合して置き換える、もしくは補完することも目的としていたため、25mm自動式擲弾発射器「XM307ACSW」のバリエーションとして開発された。 M2に比べ、20kg近い軽量化なされ、XM307とは大半の部品を共用する前提で同時に開発されたため、たった5個のパーツを交換するだけで、僅か数分で重機関銃から擲弾発射器へと(またその逆へと)組み変えることが可能になっている。しかし、2005年に行われたフィールドテストでは、制御性を確保するため設定された260発/分という非常に低レートな発射速度が問題となった。 2008年には、同ゼネラルダイナミクス社のXM806が新たな.50口径重機関銃として開発がスタートし、XM312は開発中止となっている。とはいえ、そのXM806も、2013年度からの調達契約が決まっていたものの、2012年7月に計画中止が発表された。
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