スミス&ウェッソン シグマ / S&W Sigma 【自動拳銃】 †
モデル | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
40F | 184mm | 700g | .40 S&W | 10+1 | アメリカ |
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SW40VE SW40GVE | 184mm | 700g | .40 S&W | 10+1 14+1 |
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SW40P | 184mm | 692g | .40 S&W | 10+1 |
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SW9VE SW9GVE | 184mm | 700g | 9mm×19 | 10+1 16+1 |
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S&W社が1994年に発売した、同社初のポリマーフレーム自動拳銃。アメリカの警察向けモデルとして開発された。
外見と内部メカニズムはポリマーフレーム拳銃の先駆者・グロック 17を踏襲している……どころか酷似していたため、グロック社から「デッドコピー品だ」と告訴されることになる。S&W社は高額の和解金を支払い、告訴対象のシグマ40Fの生産を中止することになった。
その後、スライドのデザインなどを一新したリニューアルモデルとして、9mm口径の「SW9VE」、.40S&W口径の「SW40VE」の2機種が販売された。
S&W社の低迷期を代表する銃として酷評されてはいるものの、優れたグリップデザインによるグリッピングの良さは確かな評価点として挙げられる。
また、リニューアル版は同社のSW99(ワルサー P99のライセンス生産版)やグロックシリーズに比べて200ドル近くも安い価格と、そこそこの性能、そしてS&Wのブランド力もあって、目立ったセールスは挙げないものの底の固い商品として販売され続けた。
なお、結局警察用拳銃として制式採用したのはテネシー州のみに留まっている。
2000年代末にはアフガニスタン支援のため、同国の軍・警察・国境警備隊へ相当数のSW9VEがアメリカから供与された。
本銃とSW99の生産でポリマーフレーム拳銃のノウハウを蓄積したS&W社は、2006年に満を持してM&Pシリーズを発表し、捲土重来を果たすことになる。
2011年には本銃をベースにして、表面加工が変更されたスライド、ナイトサイト、高品質トリガーを備える上位グレードの「SD(Self-Defense)」シリーズが登場し、M&Pの下位機種としてラインナップされた。
翌2012年にシグマはカタログ落ちとなり、M&Pに後を託して一線を退くこととなった。
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