RHA(均質圧延鋼装甲)換算

 装甲の防御力や、対装甲弾の貫通力を表す際に用いる単位(目安)。
 RHAとは「均質圧延鋼装甲(Rolled Homogeneous Armour)」の略で、鋳造装甲とともに、世界各国の第2〜2.5世代MBT(主力戦車)*1に広く採用されていた。その後は対戦車火器の発達により、RHA単独では防御力が不十分とされ、第3世代MBT以降では複数の素材を組み合わせた「複合装甲(Composite Armour)」が主流となっているが、複合装甲や爆発反応装甲などの新型装甲の防御力を、RHA単独の装甲で実現した場合、どれほどの厚さになるか、「わかりやすく」換算したものが「RHA換算」である。
 装甲(防御)側だけでなく、対戦車・対装甲の徹甲弾などの装甲貫通力(貫徹力)を表す単位にも用いられ、例えば、パンツァーファウストIIIの場合はRHA換算で700mmの装甲を貫通できるとされている。

 ただし、これらの防御力、貫通力は「理想的な状態で命中した状態での最大値」を表しており、あくまでも「目安」に過ぎない。端的に言えば、徹甲弾が静止した目標(装甲)に「直角に」命中した場合の数値であり、命中した徹甲弾の弾種(運動エネルギー弾か、成形炸薬弾か)、速度、角度、装甲との「相性」などによって、防御力、貫徹力とも大きく変化する。
 特に攻撃側にとっては、移動する目標に対して徹甲弾を理想的な状態で命中させるのは至難の技であり、実際の貫通力は(自動車の燃費などと同様)カタログスペック通りに発揮される機会は少ないと考えるべきだろう。


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*1 アメリカのM60、ソビエトのT-62、西ドイツのレオパルト1、日本の74式などが代表格。

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Last-modified: 2016-04-13 (水) 00:09:53 (590d)