バルメ Rk62 / Valmet Rk 62【突撃銃】

Rk76T
モデル全長(折畳時)重量口径装弾数連射速度発射形式製造国
Rk 62950mm4.3kg7.62mm×39
5.56mm×45
30600〜750発/分S/Fフィンランド
Rk 76TP950mm(710mm)3.6kg
Rk 95TP935mm(675mm)3.7kg

 Rk62(Rynnäkkökivääri 62 「62年式突撃銃」の意)はフィンランド国防軍の制式歩兵銃で、バルメ社とサコー社が1994年まで製造していた突撃銃である。
 1962年に登場したこのRk62はソ連のAK-47のクローンで、AK-47と同じ7.62mm×39弾を使用する。AKクローンの中でも非常に高精度で知られ、100ヤードで1インチ以下(1MOA)の集弾が可能であるという。

 銃口部に、着剣用のソケットが刻まれた三叉形状のフラッシュハイダーを装備しており、専用銃剣AKMと同じように鞘と組み合わせることで有刺鉄線を切断するワイヤーカッターとして機能する。内部構造はほぼAKと同様だが、外観上はパイプ状のストックや、プラスチック製のハンドガードグリップ、レシーバーカバー後部にセットされたリアサイトなどが大きな相違となっている。またアイアンサイトは、自然発光するトリチウムがインサートされたフリップアップ式のナイトサイトが装備され、夜間時には起ち上げて使用できる。

 1976年にはレシーバーを削り出しからプレス製にしたRk76が登場し、0.7kgの軽量化に成功した。輸出型のバルメ M76では5.56mm×45にコンバートした派生モデルも作られた。

バリエーション

形式備考
Rk 62基本モデル
Rk 62TP*1Rk62をフォールディングストック化したもの
Rk 76WM16のものに似た形状の木製ストックを装備
Rk 76TRk62と同一のストックを装備したRk76。
Rk 76TPRk62TPと同一のストックを装備したRk76。
Rk 95TP(項目参照)

登場作品ジャンル使用者備考
うぽって!!項目参照
シティーハンター項目参照
戦争の犬たち項目参照
パリより愛をこめて項目参照
メカニック項目参照
ヨルムンガンド項目参照
迷彩君項目参照

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • フラッシュサプレッサーが木とかに引っ掛かりそうだなと思ったら、やっぱり引っ掛かるわけですか。 -- 2015-01-04 (日) 21:41:04
  • 三叉はそう言うのよく聞きますよね。でも廃れない。 -- 2015-01-04 (日) 21:43:13
  • でもこれって、わざわざこの形にするメリットでもあるんですかね? 平原が基本の国ならともかく、北欧なんかは森林も多いでしょうに。 -- 2015-01-04 (日) 23:34:26
  • 三叉型やその派生形は消炎効果が高い特性が有りますね。基本装備のライフル用としては引っ掛けが起こりますから廃れましたけど、発展形の四叉消炎器(Vortexハイダー)なんかは今でも米軍の備品として登録されているほど高性能なものです。狙撃や待ち伏せ戦法で名高いフィンランドの事ですから、移動中の不具合の可能性よりは奇襲時に発砲炎で居場所を晒さないような仕様を好んだのではないでしょうか。 -- 2015-01-06 (火) 18:37:05
  • ふむ。そう言われると、確かに納得のいく部分も多いですね。米軍で問題になったM16は侵攻する側、移動の多い側であったからこそ問題が多かったわけで、むしろ守る側であることが多いであろうフィンランドにとっては、メリットの方が大きいのかも知れませんね。 -- 2015-01-06 (火) 19:24:45
  • 三叉ハイダーの敵になりやすい蔓植物は主に温暖な地域の植物なので、北国であるフィンランドではほとんど無視出来るから。だと思う。 -- 2015-01-06 (火) 21:10:24
  • リアサイトの設置場所変更によって、かなり命中率が改善されたようですけども、そもそも部品の精度も上げたらしいですね。でもこれ、結果的に砂に弱くなったり、給弾不良の原因になったりしないんでしょうか? -- 2015-04-20 (月) 23:12:06
  • 例えばバレルの歪みを直すだけでも命中精度は上がる。給弾不良や砂塵への脆弱性はそもそもの作動方式によるので、根本的な変更の無い改修ならば問題はないでしょう。 -- 2015-04-20 (月) 23:26:24
  • こんだけの命中精度があるって事はクリアランスを上げてる可能性も高いけどフィンランドってそもそも砂漠とかないから泥に漬けたりしない限りは大丈夫なんじゃない? -- 2015-04-20 (月) 23:33:11
  • まぁ、砂の問題はそうそう無さそうなのですが、いかんせん寒いので、クリアランスが高いと、ちょっと凍っただけで射撃不可になったりしませんかね? 実際、冬戦争や継続戦争時、ソ連、フィンランド共に、銃の作動不良が頻発したそうで、ボルトアクションでさえ射撃できなかったこともあったそうですし。とはいえ、同じ北欧の国々も結構、繊細な銃使ってたりするので、現在は問題ないのかも知れませんが -- 2015-04-20 (月) 23:42:58
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*1 TP(taittoperä)はフィンランド語でフォールディングストックの意味。

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Last-modified: 2024-04-08 (月) 20:07:26 (10d)