USSR コロヴィン TK / СССР Пистолет Коровина ТК【自動拳銃】 †
1926年にソ連のセルゲイ・コロヴィンが開発した自動拳銃。生産はツーラ兵器工廠にて1935年まで行われ、ソ連本国では1950年代まで運用された。ТК(TK)は「Тульский Коровин」の略で、「ツーラ・コロヴィン」といったことを意味する。 作動方式はシンプルブローバックを採用している。弾薬は.25ACP弾を使用するが、構造が強力な弾薬に耐え切れなかったというわけではなく、後に専用の強装弾が開発された。セイフティはフレーム左側のトリガー上方に設置されており、また、マガジンキャッチは底部に存在するコンチネンタルタイプになっている。 セルゲイ・コロヴィンはツーラ兵器工廠で、1922年より自動拳銃の開発を始めた。当初は7.65mm弾仕様の予定だったが、1925年にソ連のスポーツ・フィットネス管理局(ダイナモ)より、市民向けのスポーツ拳銃として6.35mm弾仕様の拳銃を求められたため、弾薬の変更が行われた。1926年にコロヴィンの拳銃は完成し、同年暮れより生産が開始された。翌年からは政府の承認も受け、「Пистолет Тульский, Коровина, образца 1926 года(ツーラ・コロヴィン式拳銃1926年型)」の正式名称を与えられることとなった。
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