スフィンクス AT2000 / Sphinx AT2000 【自動拳銃】

上:AT2000S、下:AT2000PDA
モデル全長重量口径装弾数製造国
AT2000S
AT2000SDA
206mm1000g9mm×1915+1スイス
9mm×21
.40 S&W13+1
.41 Action Express10+1
AT2000P
AT2000PDA
184mm874g9mm×1913+1
9mm×21
.40 S&W11+1
.41 Action Express9+1
AT2000H
AT2000HDA
172mm740g9mm×1910+1
9mm×21
.40 S&W9+1
.41 Action Express6+1
AT3000S215mm1040g9mm×1916+1
9mm×21
.40 S&W12+1
AT3000 タクティカル195mm950g9mm×1916+1
9mm×21
.40 S&W12+1

 スイスのスフィンクス・システムズが1990年代に製造していたCZ75の高品質クローン。ベースになっているのは、同じCZ75クローンであるITM製の「AT84」と「AT85」。
 AT2000は、スイス製品らしい高い工作精度が売りで、堅牢な設計をしている。大量生産はされておらず、そのため一般的な自動拳銃と比べて高価である。

SDP スタンダード

 2003年には、CNCマシンによる精密切削で製作された改良型の「AT3000」シリーズが登場。フルレングスのダストカバー部にはアクセサリーレールを備え、フロントセレーションの追加、マガジンリリースボタンの大型化、フィンガーグルーブや前後にチェッカリング付きのグリップなど、AT2000よりもエルゴノミクス設計になっている。フレーム材質は、ステンレススチールとアルミ合金の他、チタンが加わり、複数の表面処理を選べる。グリップパネルは、木製・アルミ製・ラバー製があり、こちらも複数の色が選べる。
 トリガーガードは丸型から角型になり、SAOトリガーを組み込むことも可能(トリガーの形状は、スタンダードとショートの2種)。フロントサイトはホワイトダットや集光ファイバー、リアサイトはノバックタイプやアジャスタブルタイプなど。オプションで、マガジンウェルやマガジンエクステンションも用意されている。
 競技用カスタムには、コンペンセイターやマズルポート&切り抜きスライド加工、フレーム側面にダットサイト用マウントベースを固定するためのホールが設けられている。

 2011年には、後継モデルとなる「SDP(Special Duty Pistol)」が登場。デザインはAT3000を踏襲しているが、装弾数は17発に増え、ハンマーの形状が変更されている。また、AT3000ではオプションだったフィンガーグルーブが標準装備となり、グリップは大きさ別に3種類の物と交換が可能である。
 バリエーションは、スタンダード、コンパクト、サブコンパクトの3種類で、対応する口径は全て9mm×19のみ。

各種バリエーション

モデル特徴
AT84
AT85
AT2000の原型となった銃
スイスのITM社が製造していた、同国初のCZ75ライセンスモデル
AT2000S
AT2000SDA
スフィンクス製CZ75クローン最初のモデル。"S"は、スタンダードの意味
エジェクションポートが拡張されている
セイフティレバー・デコッキングレバー・スライドリリースレバーはアンビ対応
SDAはダブルアクションオンリー
AT2000P
AT2000PDA
AT2000Sのコンパクトモデル。PDAはダブルアクションオンリー
AT2000H
AT2000HDA
AT2000Sのサブコンパクトモデル。HDAはダブルアクションオンリー
AT3000SAT2000の改良型。拡張性に優れている
AT2000シリーズには無かった、.45 ACPモデルや.357 SIGモデルもあり
AT3000 タクティカル
(AT3000P)
AT3000Sのコンパクトモデル
 
登場作品ジャンル使用者備考
コラテラル項目参照
殺し屋ストーカー漫画端空 理子AT3000 タクティカル
サプレッサー装着時もあり
ザ・バンク 堕ちた巨像項目参照
バイオハザード ヴィレッジ項目参照
ヒットマン アブソリューション項目参照
ミッション:インポッシブル2項目参照
ランペイジ 巨獣大乱闘項目参照
レインボーシックス シージ項目参照

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 説明と画像を見てるだけでお高い感じがひしひしと伝わってくるなぁ・・・・・・  -- 名無しの権兵衛? 2014-06-10 (火) 00:41:57
  • そんなに高額ではないはず…SIGよりは安い…ハズ -- M? 2014-06-10 (火) 18:36:03
  • カラーリングがS&WのPC356に似ている。 -- 陸自ヲタ? 2015-02-20 (金) 16:21:44
  • 受注生産でマシニングの削り出しとは別に、仕上げの手作業とかもあるから、安くてもSIGのP226X-FIVEと同じ価格だって小耳に挟んだけど -- 2015-02-20 (金) 16:57:55
  • それならP210みたいなべらぼうに高い -- 2015-04-10 (金) 07:49:01
  • 何ゆえ「高い」という前提で話が進んでるのか分からんが、見た目通りただの量産品のハイエンドモデル程度のものだよ。せいぜい1200ドルぐらいなもの。2000ドル超えが普通なP210やP226 X-FIVEなんかとは全く比較にならない。 -- 2017-03-13 (月) 10:38:32
  • 現在はクリスUSAがコンパクトモデルの製造を継続しているのみで、大元のスフィンクス社は8年前に廃業となっているそうであります -- 2024-01-18 (木) 15:00:19
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Last-modified: 2022-05-26 (木) 07:00:17 (695d)