ステアー M1911 / Steyr M1911 【自動拳銃】 †
M1911は、オーストリアのŒWG(Österreichische Waffenfabriksgesellschaft:オーストリア兵器工場共同体、の意。後のステアー・マンリッヒャー社)が1911年に開発した、シングルアクション式の自動拳銃である。ロス・ステアー M1907の設計者であるカレル・クルンカが、同銃をベースに設計を行った。 作動方式はショートリコイル、閉鎖方式はロータリーバレル。M1907とは異なり、可動式のスライドを有している。クリップ式の給弾機構は変わらないが、フレーム左側後部にマニュアルセイフティが追加されている。 オーストリア=ハンガリー帝国軍のために開発されたM1911だが、既にM1907とラスト・ガッサー M1898リボルバーが現役で使われていたので、一部の部隊に配備されるに留まった。チリとルーマニアへは輸出されたが、その後M1911は民間向けとして製造・販売されている。第一次世界大戦が始まると、旧式化した軍用拳銃の更新に伴い、軍用モデル「M1912」としてようやく大量配備が始まった。第二次世界大戦中には、協力関係にあったドイツ軍向けに、使用弾薬を9mmステアー弾から9mmパラベラム弾に改めた「9mm P12(Ö)」*1が開発されている。
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