マルキス・バックル・ピストル / Koppelschloßpistole †
バックル・ピストルは、ベルトのバックルに偽装したナチス・ドイツの銃器。.22 LRを4発撃てるモデルと7.65mm×22を2発撃てるモデルがある。射程は短く、高官の護身用や捕まった際に、武装解除されたときに使用して逃走するときに使用する。 第一次世界大戦中に、フランスの捕虜収容所の中でドイツ軍兵士であるルイス・マルキス(Louis Marquis)によって発明され、1935年にパテントを取得している。その後1943年になってハインリヒ・ヒムラーによって着目され、1944年には試作品が完成した。本格的に生産されることは無く、生産数はごく少数の試作品に留まり、12挺程度と見積もられているが、第二次世界大戦後に数千挺のレプリカが製作されている。中にはエングレーブが施された物も作られた。 一見ほかのものに見える偽装ピストルは、コレクターに人気がある。しかしその一見ピストルに見えないという特徴のため、携帯銃器の所持が認められている国でさえ、所持許可が出づらい。そのため、コレクターは法律違反を覚悟で偽装ピストルに手を出すことになる。 多くのレプリカが製作されたが、第二次世界大戦直後の混乱により、現存するオリジナルのマルキス・バックル・ピストルは、ジョージア州知事のコレクションになっているものだけではないかといわれている。 最新の10件を表示しています。 コメントページを参照
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