マウザー C96 / Mauser C96 【自動拳銃】 †
マウザーM1896とも呼ばれる、1896年にマウザー社から販売された大型の自動拳銃。別名『マウザー(モーゼル) ミリタリー』、もしくは『ブルーム ハンドル』。
登場はボーチャードピストルより後だが、ボーチャードがあまりにも大型で『拳銃』とは言い難いため、こちらを『世界初の自動拳銃』と呼ぶ向きもある(とはいえ、こちらも現在の基準からするとかなり大型である)。
ストックが標準装備されていたり、給弾方法が弾倉式ではなくトリガー前部にある固定弾倉にクリップを使って装填するなど、構造は拳銃と云うよりは小銃に近い。作動方式はショートリコイルでプロップアップ。
トルコ軍やイギリス軍で使用されたほか、ドイツ陸軍では制式拳銃の予備として多数導入されて、第一次大戦では敵味方入り乱れて使用された。第二次大戦前後には中国の馬賊が、馬上で使いやすい銃として好んで使用し、日中戦争中も中国軍が一号拳銃の名前で使用した。この一号拳銃は当時中国がトンプソンSMGをコピー生産していた関係で、弾薬を共通の.45ACPに改めているのが特徴で、一部は45口径好き(?)のアメリカにも渡っている(なお、コレクター向けに一時、ノリンコでもリバイバル生産されていた)。
各国で多数のコピーモデルやバリエーションが作られ、中にはフルオート機能を持つ物も登場してきたため、1931年には本家もフルオート機能やクリップ装填式から弾倉式へと切り替えた「M1931」、翌年にはセレクターの不具合を解消した「M1932」(通称シュネルフォイヤー)を開発している。
このM1932がアメリカに輸出される際に、輸入代理店であったストーガー社でM712と改名され、現在ではこちらの呼び方の方が一般的となっている。
M712は民間・輸出用で、M713は軍用(ドイツ軍向け)である。M713は不足していた短機関銃の代わりとして主にSS(武装親衛隊)などで採用されたが、結局制式採用はされなかった。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。