アーマーピアシング弾 / Armor Piercing Bullet †対象物への貫通力を高めた弾薬のこと。日本語では『徹甲弾』。Armor Piercingの頭を取ってAP弾とも略される。 元々は戦車砲弾のための技術で、大別して大口径ライフルや戦車砲等で使われる硬度と運動エネルギー(弾丸自身の貫通力)を活かす徹甲弾と、ロケット砲や無反動砲などで多用される炸薬の配置や性質を活かした化学エネルギーの徹甲弾(HEAT弾やHESH弾)の2種類がある。 小口径である拳銃弾、小銃弾は弾頭に炸薬を装填するスペースがないため、ほとんどが運動エネルギー利用の古典的徹甲弾である。その中でも、弾丸に用いられる材料の硬度によって貫通力を高めるタイプと、高初速や大質量によって運動エネルギーを増大させて貫通力を高めるタイプ、あるいはその両方を用いたものある。 また、過去には以下のような特殊な弾頭を用いて貫通力を増加させている弾薬も存在する。 ・THV(Tres Haute Vitesse)弾 ・フレシェット弾 銃本体に手を加えなくても貫通力を上げられるのがメリットだが、警察や市民団体は悪用を懸念するところも多く、常に規制論に晒されている。例えば徹鋼弾として販売されたKTW弾は、法執行機関向けに開発された弾種だったが、TV局に『コップキラー(警官殺し)』になり得る弾として報道されたことからアメリカ全土の社会問題となり、法的な規制を受けることとなった。当時の検証によって実際には徹鋼弾と呼ぶには貫通力が低いと判明したにもかかわらず、規制は一部の州では現在も有効である。 最新の10件を表示しています。 コメントページを参照
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